赤ちゃんの英語のレビューと評価

村上宗嗣さんが販売する英語の勉強法に関する情報商材です。
赤ちゃんの英語


情報商材の説明
・1日15分のトレーニングで30日から60日続けると海外旅行がストレスなくできるレベルの英語力が身につく
・禅僧と脳科学に詳しい音の専門家が協力して最強の勉強ができる状態にもっていく方法を開発。この方法で学習効果が何百%もアップ
・この素晴らしい音源を聞いたとき感動で涙がでた。
・あなたが英語で会話するための教材




情報商材の評価
第一章では英文法が大切という話があります。その次に
should と had better、must と have to、will とbe going to、数えられる名詞と数えられない名詞など高校1年生までに習う文法の基礎で大事なものが解説されています。

ですが、このような文法知識は他の書籍で勉強すればいいと思います。多くの有名予備校講師がわかりやすく文法について解説してくれています。14800円もする情報商材の中に盛り込むべき内容ではありません。

第二章は発音です。発音について詳しく解説しています。たとえば、[i] と [i:]の違いだと
“eat”の「イ」は[i:]、これはほとんど日本語の「イ」です。違いは「イーン」する時よりも上下の歯の間隔を空けます。というよりは口の形は日本語の「エ」を言うときの口の形と言った方がわかり
安いかもしれません。鏡で見てみると口の形が逆三角形になっているはずです。その口で「イ」と言えばいいだけです。そして”it”の[i]は、先ほどのあいまい母音の時のように口を半開きにしてそのまま舌をまったく動かさずに「イ」と言います。
というような形で説明があります。ちゃんと写真と音声でせつめいしてくれているので、そこは丁寧だと思います。

ただ、辛口で言わせてもらうと、発音を説明するときに使われているのが汚いおっさんの写真です。こちら実際の写真


英語の発音についての本だと、たぶん綺麗なお姉さんの写真で発音の仕方が勉強できるはず(見たことないのでわかりませんが)また書籍のほうがわかりやすく丁寧に書かれているので、あえてこの商材で勉強するメリットはありません。

文法はわかりやすい文法の本で発音はわかりやすい発音の本で勉強したほうがいいです。本だと多くの人が関わって、またたくさんの人が読むのでかなりレベルの高い水準が期待できます。一方情報商材だと、ひとりの人間が作っているので、質の低いものが出来上がるということがよくあります。

第三章は様々な意味のある動詞についてです。たとえばGiveやmakeなどの動詞について説明しています。

たとえば、giveだと
Give=与える、ですが、これも他の単語同様、何百通りの訳のうちの一つに過ぎ
ません。
Give の本質は主語が二つの目的語(give は目的語を二つ取る動詞です)を一緒の状態にする、ということです。

目的語を二つとる動詞は他にもask、buy、send、show、tell、etc 色々あります。意味から考えると当然そうなりますね。人に何かを聞いたり、買ってあげたり、送ったり、見せたり、言ったりするのですから。give の場合は人に何かを与えて一緒の状態にするということですね。
では、give の例文をみて語感をつかむようにしてください。
「都合のいいときに電話ちょうだい」
どうでしょう?「都合」…convenient でしょうか?
when it is convenient for you…間違いではありません。
convenient(名詞形はconvenience)は時間や場所が都合がいい、という意味なのでこの文脈でも使えそうです。でもconvenient が気になるようでは日本語の発想に引きずられたまま英作文していることになります・・・とgiveに関する解説が延々と続きます。

さて、これを読んで本当に海外旅行に問題なく行くレベルになれるのか、これまたわざわざ高額な情報商材で説明することでなく、わかりやすい英語の書籍で勉強したほうが体系的に勉強できます。

第四章はよく使われる会話についての解説です。たとえば、初対面の会話例としては、
共通の知人: Let me introduce Ms. Smith to you. こちらスミスさんです。
Smith: Hi, Jane Smith. ジェーンスミスです。
Yamada: Hello, Taro Yamada. 山田太郎です。
Smith: Please call me Jane. ジェーンと呼んでくださいね。
Yamada: Please call me Taro.
はい、では私も太郎と呼んでください。
Smith: Nice to meet you. はじめまして。
Yamada: Nice to meet you, too. はじめまして。
Smith: I heard a lot about you. You are a great tennis player, aren’t you?
太郎さんについては以前からよくお聞きしてるんです。
テニスがすごくお上手なんでしょう?
Yamada: Yes, I enjoy playing tennis very much. Do you play tennis, Jane?
はい、テニス大好きなんですよ。ジェーンさんはテニスしますか?
というのがありました。

いくつかのよくあるシチュエーション別会話例がありますが、この「赤ちゃんの英語」にでてくる会話文例だけだと圧倒的に情報量が少ないです。


第五章はこれだけは知っておこうということで、英語に関する豆知識です。たとえばアメリカの苗字ベスト30です。
1. Smth
2. Johnson
3. Williams
4. Jones
5. Brown
6. Davis
7. Miller
と続きますが正直どうでもいい・・・

海外でショッピングについては、
Just looking… 見てるだけ… これでつきまとう店員を追い払えます。
Do you have another color? 色違いはありますか?
Do you have different sizes? サイズ違いはありますか?
OK, I’ll take it. じゃあ、これにします。
I’ll pay in cash. キャッシュで払います。
I’ll pay in credit card. カードで払います。
Do you accept a JCB card? JCBカード使えますか?アメリカではJCBが使えないところも結構あります。
Give me more discount. もっとまけて。
I go look for other stores. 他の店を見てみます。
Can you send it to Japan? 日本に送ることはできますか?
What time are you closed? 閉店は何時ですか?
の例文が紹介されていました。

この情報商材のセールスポイントである禅僧の音源は、リラックスできる曲とサブリミナル効果のある曲が混ざっています。
「あなたは無限の可能性をもっています」
「英語を学ぶことはとっても楽しいことなのです」
などのナレーションが聞こえてきます。正直、うるさい。販売者としてはこの曲を聞くことでリラックス効果とモチベーションのアップを狙っているのでしょう。ただ、このサブリミナル効果のある音楽は私にとっては心地悪い音楽です。よくアニメである洗脳するときに使われるようなナレーションが流れます。

正直、発音記号に関する本、文法に関する本、英会話に関する本を購入して勉強したほうが100倍いいです。個人的には説明文も本に比べてわかりにくかったです。なぜ、発音、文法、英会話についてまとめただけの商材が1万円以上で販売されるのか、正直、理解に苦しみます。